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被災犬

能登半島地震から1か月半ほど経ちました。
被災地で飼育されていた子達はどうしているのだろうかとずっと気にかかっていましたが、先日被災犬の里親を探しているというお声がけを頂きました。
私自身は今お預かりしている子達や宮古姉妹の事もあり里親になることは難しいので可能な範囲で周りにお声かけさせて頂きましたがお力になることはできませんでした。

お声かけさせて頂いた中に前向きな返答を頂いた方もいらっしゃったのですが、先方に中々連絡がつかず(被災された方は里親探しどころではないので知人の方が何人か間に入っている状態だったので)連絡がつく頃には他にお話しが進められそうな方が見つかったとのことでした。

 

私自身お話を聞いた時に「それは大変だ、急いで里親を探さないと」と焦ってしまい、先方にこういった方がいると話を持っていくと希望に合っていないという様な返答が来て「そんなこと言っている場合じゃないんじゃないの?」と思ってしまったところもあります。
でも本当は最期までご自身で飼育するつもりだったのに、天災という予想外の事で泣く泣く手放さなくてはならないのですから少しでも元の生活に近い形で過ごせるお家へと考えるのは当然だなとも思います。

ブリーダーの廃業だとか、多頭飼育崩壊の子達の里親探しとはまた違った難しさ大変さを感じました。

また、私自身自分に何かあったら今お預かりしている子達を託せる人は見つけていますが、例えば広範囲で災害が起きて私も託そうと思っていた相手も被災してしまったら?自分に何かあったタイミングで託そうと思っていた人が被災したら?
考え出したらキリがありませんが「何かあった時」に必ずベストな行動がとれる環境とは限らないという事も頭に入れておかないといけないなと思いました。

明けまして

寒中お伺い申し上げます。本年も「こころ」らしく、のんびりとやっていきたいと思っています。

先日こころでお世話した子の飼い主様が遅れてしまったけれどのんちゃんにとお供えを持ってきてくださいました。その子はのんちゃんより前にお空へ行ってしまいましたが、こうして私共のことを気にかけてくださり大変嬉しいです。
小規模ではありますが、これからも一つ一つの縁を大切にしていこうと思います。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

年賀状にてご挨拶させていただきました皆様、お身内に不幸があった方にも年賀状が届いている場合もあるかと思いますが何卒ご容赦ください。

限られた時間

先日知人の飼っていたワンちゃんが亡くなりました。
犬種はグレートデン、7歳でした。
こころでお世話させて頂いていたしきぶちゃんシャイアン君と同じ超大型犬です。
元気に散歩していた時に突然倒れてそのままだったそうです。

7歳で亡くなると聞くと「早い」と思うでしょうが、グレートデンの平均寿命は大体7~10歳と言われていますので、7歳で亡くなることは早すぎるわけではありません。
突然死というのもグレートデンのように規格外に大きい子にはあり得ることだとグレートデンの飼い主さん達は話します。

だからこそ一緒にいられる短い時間を悔いのないように過ごすのだと、毎日どんなに忙しくても必要な運動のために時間を割きなるべく寂しい思いをさせないように一緒にいる時間を作るのだそうです。
我が家のたけぞうはブルドッグの中では長寿で14年頑張ってくれましたが、大型になればなるほど一緒にいられる時間は短いです。それでも大型犬・超大型犬を飼う人は寂しくないのかなと思っていましたが、お話を聞いて一緒にいられる時間が短くてもその分毎日を大切にしているから時間は関係ないのかもしれないなと思いました。

当たり前の今日が明日も続くとは限らない。
人間よりもどうしたって早く旅立ってしまう家族との時間を皆さんもどうか大切にしてください。

老化

のんちゃんを見送って気が抜けたのでしょうか・・・。

自分のうっかりミスの多さに愕然とする日々を過ごしています。

若い頃は2個3個同時にタスクを抱えても処理できていたのに、1個でも完璧に処理しきれない時もある。
老いって怖い・・・。

のんちゃん

2023.10.11猫スタッフのんばぁが虹の橋を渡りました。

この癌は予後が非常に悪い、壮絶だと病院で聞いてはいましたが、

本当に。本当に壮絶でした。

切除術を受け舌癌とわかり余命宣告された時からいくつかある自分の選択肢を日々迷いながら考え最終的にこのまま見守る見届ける事を選択しましたが、最後の方は日に日に変わっていくのんちゃんの姿を見て自分の選択を後悔しました。
端的に言って自分の考えが甘かった。「壮絶」を甘く見ていたと思いました。
私もスタッフの皆も口腔癌は見たことはあったので予後が悪いのはもちろん理解していましたが、舌癌を見たことが無かったのでどういう経過をたどるのかがわかりませんでした。

最初こそ食べにくそうだな、しんどそうだなと思いながらペースト状のご飯を何とか食べさせていたりしましたが、どんどん舌自体が腫れあがり物を飲み込めるような状況ではなくなり、そうなってからはもう元々ののんちゃんの面影がないほどに顔が変わっていきました。
食べることも飲むこともできず、毎日しんどそうにして、ただただ弱っていくのを見ていることしかできなくなった時に自分の選択を後悔しました。
こうなる前に「安楽死」という決断を取ればよかった。そう思うくらい壮絶な日々でした。

どんな選択を取っても多かれ少なかれ後悔はしたと思います。
でも最初に診断を受けた時にこうなることをしっかり理解していたら、自分で調べたり聞いたりしていたら違う選択肢を選んだ。そうしたらのんちゃんはこんなに苦しい時間を過ごさなくてよかったのにと思いました。
お別れはもちろんとてつもなく悲しかったですが、もうのんちゃんが苦しまずに済むとホッとした面も大きかったです。

辛いことばかりでしたが、今回の事で色々勉強になりました。
舌癌が壮絶な最期を迎えるということはもちろんですが、口の中(舌の裏)という見ようと思えば見れないことはないけれど普段見ることなんてないよねという部分もしっかりチェックした方がいいこと。
そして何より自分が抱いた疑問や未知の事は納得できるまで突き詰めたほうがいいという事です。
ペットの命は飼い主が100%握っています。その飼い主が納得できないわかならいままペットの行く末を決めてはいけないと思いました。
後悔するしないは別として、その時その時の選択を納得して決めないとお互いが辛い思いをするだけだと痛感しました。

のんちゃんは出会った時もボロボロの状態から回復したとっても頑張りやさんで、結局最期も苦しい時間にはなってしまいましたが一緒にいる時間をくれて色々なことに気づかせてくれました。
のんちゃん我が家に来てくれてありがとう、大好きだよ。ゆっくり休んでね。

温かいお気持ち

先日ご愛犬を見送られた方がご連絡くださり、こころをご利用されたことが無いにもかかわらず様々なお品をご寄付してくれました。
お話ししたのは短い時間でしたが、とても愛されていたんだなと感じました。
介護の期間は短かったとおっしゃっていましたが介護は内容や時間は関係なく、家庭や仕事を抱えながら行うしんどいものです。
それでも朗らかにわんちゃんとの思い出を話す飼い主様をいち飼い主としてすごいなと思いました。

思い出の詰まった大切なお品ありがたく使わせて頂きます。

みかんちゃん大事に使わせてもらうね

残りの時間

こころの猫スタッフのんばぁが癌と診断され余命宣告をされました。
口腔内の癌で、できた場所がまた悪く舌の裏だったため気づいた時にはかなり大きい状態でした。
手術で切除してもらい病理検査に出したところ悪性腫瘍でした。かかりつけ医からは予後は極めて悪いこと、それを踏まえて今後どう対応していきたいのか決めてほしいと言われました。
スタッフや知人など色んな人の意見も聞きつつ自分自身でよく考え、積極的な治療(放射線など)はせずその都度その都度のんちゃんの苦痛を取ってあげられるような対処を取ろうと決めました。
現状は術後ということもあり食べにくそうですがお腹は空くようでご飯の時間になると待っていたりします。

のんちゃんを保護してから8年ほど経ちます。出会った時には成猫だったので若くて10歳おそらくそれ以上だと思います。
骨折&衰弱状態で保護しこの約8年はのんびり暮らせたかなと思いますが、とても良い子なのに何でこんなにこの子は苦難の多い猫生なのかと切なくなります。

もっと早く気づいてあげられたらとすでに後悔に近いものは多々感じていますが、今はのんちゃんがなるべく穏やかに過ごせるように、自分のできる範囲でできる限りのことをしていきたいと思います。
そして後悔ばかりではなく残された一緒にいられる時間を大切にしていきたいです。

出会いがあれば別れもある

飼い主となった時、いつかはこの子はいなくなると考えて一緒に過ごせる時に感謝をし愛おしく思っている方がどれだけいるでしょうか?

様々な別れ方があります。

別れの時は、多かれ少なかれ後悔をすることがあります。                 ですが、その後悔から学べる事もあります。 そう 出会いがあれば別れもある。             そんな当たり前のことが頭の片隅に常にあれば、【いま】 がどれだけ尊いものかが自ずとみえてくると私は、思います。

昨日までの状況が今日変わる。頭でわかっていても、こころがついていかない    それが、別れだと私は思います。

時に厳しく時に優しく接し、信頼関係を深めていくことは飼い主として必要であると飼い主という立場でもある私は、改めて痛感した事があり思わずつぶやいてしまいました。

責任

新型コロナウイルスが5類になり、ありがたいことにお問い合わせも増えてきて本格的に人が動き出したんだなと思う今日この頃です。

先日お問い合わせで犬を飼育している父が倒れ犬のお世話ができないので行き先を探しているというご家族からお問い合わせを頂きました。
よくよく話を聞けば、
・ワンちゃんは元保護犬
・今は離れて暮らしているがワンちゃんを受け入れた際は家族が同居していた
・ワンちゃんは心臓がずいぶん悪い
・父のお世話にもお金がかかるのでそんなに余力はない
ということでした。
ご家族様は遠い県外にお住まいでワンちゃんを引き取ることも難しいとのことで、生涯での預け先を探しているとのこと。
そこでこちらの生涯預かりの金額をお伝えしたところ「え?」と言われました。

この「え?」という言葉は度々言われます。安い金額ではない事は重々承知しておりますが、自分たちができないからと他人に命を任せるのに安い金額で安心して任せられるのでしょうか。数回しか顔を合わせたことの無い人を簡単に信頼できますか?
金銭の授受は責任を伴います。お金が全てではないですが、それが成立した時にお互い他人に預ける覚悟・命を預かる覚悟が生まれると思います。
金額については色々お考えはあるかと思いますが、本来飼い主がやってしかるべきことができない理由(仕事がある、人間の家族のお世話がある)があって他人に任せるのです。
本来自分がやるであろうお世話にかかる時間と手間、その時間を割くために自分が手放すことになる内容、それをお金に換算するとどのくらいになると思いますか?

例えば家政婦さんを雇うとするとおいくらくらいになるかわかりますか?
時給1000円で来てもらえますか?例え時給1000円で来てもらえたとしても12時間働いてもらったらいくらになりますか?それが毎日だとしたら?
もちろん自分でやれば出費はタダです。でも自分でできない理由があるんです。

対象が「動物」になるだけで「え?」という言葉が出る。
「本当に好きで飼ってますか?家族だと思ってますか?」と思ってしまいます。
このつぶやきの中でも何度も書いていますが、そもそも動物を飼育するのはお金がかかります。皆が皆最期まで元気で眠るように逝くわけではありません。いつか看護・介護は発生するものだと思って飼育を始めなければいけません。自分が先に逝くかもしれません、その場合のことも考えて飼育を始めなければいけません。
今回はワンちゃんが保護犬だったこともあり「今度こそ最期まで愛されるためにこの飼い主さんのところに来たのに」と余計に何とも言えない気持ちになりました。
おそらく譲渡の際は家族構成なども聞かれお父様が無理でもご家族が最期まで飼育してくれると判断されたと思います。安易な気持ちで引き取ったのだろうと決めつけることはしませんが、私共に連絡をする前にすでに保健所に連絡したとも聞きましたし、もう少し命に対する責任は持てなかったのだろうかと思ってしまいます。

*おこがましくも、語ってしまいましたが個人を追い込むつもりではありません。      ですが、現実に向き合い周りの力を求めるときの覚悟を持って頂けたら と残念でなりません 私自身、内容は異なりますが精神的にも現実的な面でも困窮した経験があり、余裕ない状態でまともな判断は難しいし、その様な時に説教じみた事を言われると「あんたに何がわかるんだ 」と 自分の不甲斐なさを棚に上げて逆ギレしてしまう心情になることがあるのも察します。 わかった上で、つぶやいています。

研修会

先日動物取扱責任者の研修会に行ってきました。
動物愛護管理法の改正についての話やまだ記憶に新しい悪質なブリーダーの事例についてのお話がありました。

動物愛護管理法(以前は動物愛護法という名称でした)は何年もかけて随分動物目線になってきたと思います。虐待等に関する罰則も決して高くない罰金のみだったのが百万円単位になり懲役刑も含まれるようになりました。
動物取扱業に対しても従業員1人に対する飼育頭数の制限やケージやサークルの広さ、運動スペースの確保など細かく決まりができました。

ですが、その決まりが私的には「う~ん」というところもあります。
例えば飼育頭数の制限で言えば、制限はされていますが上限ギリギリの頭数を飼育した場合十分なお世話はできるはずがないと思います。最低限のお世話は可能かもしれませんが、それでそこにいる動物が幸せに暮らせるかと言えば私はNOだと思います。
逆に運動については1日3時間以上(連続でなくてもよい)運動スペースで自由に運動できる状態に置くとありますが、犬種の違いや年齢の違いは記載がありません。
超大型犬や牧羊犬や狩猟犬がルーツの犬種は運動要求量が高いのでそのくらいでいいと思いますが、チワワの様な小型犬が3時間以上もドッグランで運動するでしょうか。当たり前ですがパピーと老犬が一緒であることもあり得ません。いちいち記載していてはキリがないのかもしれませんが、大まかにでも区別することはできなかったのだろうか?と思ってしまいます。

何だかんだ書きましたが、動物の権利や命の重みが重要視されてきたことは喜ばしいですし、これからも動物の為に必要なところは法整備していってほしいです。
このルールを守ろうと思うと事業を縮小するなりする方もいらっしゃると思います。経営的には厳しいでしょうが、動物が好きで動物の事を思って事業をしている方なら従うと思います。
ですが時折ニュースで目にするような悪質な業者がすんなり従うとは思えません。少しでも動物たちの環境が良くなるように法整備されたと思うので、法を整えて終わりではなくしっかりチェックして頂きたいです。
*事業主である私がどこか他人事なのは元々小規模なので改正されても規模を縮小する必要が無いからです(^^;)

新たな気持ちで

年が明け、この春で開業して6年になります。
ありがたいことでこの6年で色々な業種の方とのご縁を頂きました。
直近では姉妹がお世話になっているdog salon Paw Paws.様(現在新規様の受付はストップしているそうです)にお二方ご紹介頂き、このホームページのトップとスタッフの絵をぶぶはこ様に描いて頂いたり、namingless works様に名刺と看板のデザインして頂きました。

小規模で細々と運営している当事業所ですが、これからもご縁を頂いた皆様に恥じぬようしっかり頑張っていきたいと思います。

ペット共生

今朝の新聞で飼い主が犬の飼育が継続困難になった場合に入れるシェルターの記事をみました。
医療保険と同じように入会金や月額の保険料を支払い飼い主の身に何かあり飼育が困難になった場合にはシェルターで引き取ってもらえる保険だそうです。

シェルター自体は動物関連事業とは関係のない大手企業が関係しているようです。
詳しい事はわかりませんが、今まで動物に関係が無かった方々が動物の未来を考えて動物の命に向き合う事業をやろうと考えたという事が素晴らしいし感動しました。

以前にもこちらのつぶやきに書いていますが、ペットとの生活は人間に生きがいやハリを与えてくれます。
こいういった保険に加入できれば今は元気だけど10年15年先はわからないという年齢になった時に動物との生活を諦めなくても済む、そして飼い主に先立たれたペットが路頭に迷うことが減ることになります。
動物医療保険は数も多く認知度も高いですが、今後は「人間に何かあった時のペットのための保険」が重要視されるかもしれません。お金はもちろん必要になりますが、そもそも月々の保険料やいざという時に必要になるであろう動物の為の預貯金が無い人は動物を飼育する資格が無いと思います。厳しい言い方ですが先立つものが無いのに命を預かるのは無責任ですので。

本音を言えば行政が率先して動いてほしいです。人の命と同じく動物の命も大切にできる国になって欲しいです。
少しずつこういった活動が広がって、これが当たり前の時代が来てくれたらと思いました。

動物介護の今後について

最近動物と一緒に入所できる老人ホームをちらほら見かけるようになりました。
私自身人間の介護職経験があるのですが、ペットと離れたくないから施設に入りたくない、ペットのお世話を頼める人が家族にいないので入所できないというお話はやはり以前からありました。
やはり動物の同伴OKとなると公的な施設ではなく有料老人ホームがほとんどで、そうなるとある程度入所が可能な人というのは限られてしまうのだろうなと思います。
東日本大震災以降災害時のペット同行避難の話題を耳にしますが、災害時だけでなく病気や高齢化に伴う生活サポートの中に「ペットの存在」が当たり前の事例として認識されて公的な機関が援助・補助してくれる世の中になったらいいのにと思います。

また、ペット同伴入所OKの施設について詳しい内容は存じませんが、人の介護スタッフが「飼育経験がある」というだけで動物のお世話できるとは時間的にも人手的にも難しいと思いますし、持病のあって看護が必要な子もいれば介護が必要な子もいるでしょうからやはり動物に携われる専門のスタッフがいるのかなと思います。
そういった施設が今後増えるとしたら、人のお世話をするスタッフだけでなく動物のお世話をするスタッフも必要とされるはずです。
私自身現役から退いて25年経ちます。当時は認知度も低く資格としてもあっても無くても関係ない時代でした。もう少しで国家資格にもなりますしこれからはもっともっと動物看護師が活躍できる場が広がっていけばいいなと思います。

反省

2022のゴールデンウイーク中に新規でのご依頼でお世話させて頂いたワンちゃんがいました。    飼い主様からしたら「言い訳」と言われても仕方がないのですが、大型連休ということとコロナウイルス感染症のことも踏まえスタッフの調整確保をしていたにも関わらず、予備スタッフのコロナウイルス感染症陽性が、お預かり直前に判明し人手不足から十分なお世話ができませんでした。 飼い主様からの要望に全く答えられないままお帰りすることになりました。    その際に診断書の作成をして下さった先生には、お手数をおかけし申し訳なく思っております。

これ以後、飼い主様からの要望が人手を要する場合等は、大型連休や年末年始は新規でのご依頼は大変おこがましと思いつつもお受けしないと決めました。 事前にお試しデイサービスやショートステイをして頂いた上でお受けすることに決めました。     

しつけ

姉妹のしつけを本腰入れてやり始めて1年以上経ちました。
初めのころに比べたら随分良くなったと思いますが、まだまだインターホンの音がすれば相手の声が聞こえないほど鳴きますし、散歩中にワンちゃんと出会うとテンション爆上がりになってしまいます。
これでも一応子犬の頃にもドッグトレーニングの先生にお願いしてしつけはしていました。
これに関しては飼い主の不徳の致すところで、ちょうど生涯預かりのワンちゃんの依頼を頂いて忙しくなった事と、元々人に嚙みついたり反抗する事も無かったのと姉妹一緒にいるので犬同士で何とか学習するのだろうという甘い考えの元トレーナーの先生に来て頂く事をやめてしまいました。

すると何という事でしょう、成犬になり力をつけた途端「来客に吠える」「散歩中引っ張る」「他犬を見ると興奮する」という<ザ・しつけのなっていない犬×3>が誕生しました。
これはいけないと何とか時間を作りトレーナーの先生によるしつけを再開し、現状まで来ましたが、性格が出来上がってしまった状態でのしつけは子犬にするしつけよりずっと時間もかかるし何より犬自身の戸惑いが大きく姉妹には本当に申し訳ないことをしたと反省しています。

この仕事を始めてから攻撃性があるためペットホテルで預かってもらえないという飼い主様のお話をちょくちょく耳にします。たけぞう代表のことがあるので痛いほどわかりますが、やはりそれは人間の責任で、かわいそうなのはワンちゃんです。
日本では元来番犬としてワンちゃんを飼うことが多かったせいか「しつけ」に関しての認識が甘く、しかし人間の行動は広がり気軽にあっちこっち旅行に行ったりできるようになり、「じゃあ居ない間犬をどうする?」という話になった時に困った困ったとなります。
はっきり言って飼う時にそこまで考えて飼う方は少ないですし、ペットショップでは保険のお勧めは大概のところがしてくれますがしつけ教室のお勧めをして下さるところは多くないです。

海外では犬を飼育する際はしつけ教室に通うことが常識の国もあるそうです。
子供が幼稚園なり保育園なりに通うのと同じように子犬はしつけ教室に通うのが常識くらいの認識になればいいのにと思います。

野良という猫生

先日近隣で目の見えない猫さんが保護されました。
縁あって数時間当事業所でお預かりしたのですが、眼振も見られ、先天的なものなのか事故なのかとにかく「何の問題もない健康な猫さん」ではありませんでした。
最初に保護した方が自宅に連れ帰りましたが、目が見えないのでご飯やお水やトイレの場所がわからずどう対処すればいいのか困惑し、お仕事やご家族、先住猫さんのこともありその猫さんだけに費やせる時間が足りず、運よく知り合いの保護活動をしている方が受け入れて下さるというのでお任せすることになりました。
保護した方は自分にできる限りの責任は果たすと、動物病院に連れていき検査を受けたりしていました。

これは氷山の一角で、たまたま自分の行動範囲で起きた事だから自分の無力さを痛感しただけで、いちいち傷ついてる自分は勝手なんだと思いながら、それでも今回出会った猫さんは少なくとも雨風がしのげるお家でご飯やお水に困ることなく過ごせる事にホッとしています。

夢の様な話ですが、動物を捨てるような人間が居なくなり、野良犬野良猫も居なくなり、動物が幸せに暮らせるような国になればいいのにと思います。
私ができることはミジンコ程度の規模ですが、うちで保護した猫さん達・宮古姉妹を幸せにすることが自分にできることだと思うので、今いる子達を精一杯愛そうと思います。

一周忌

先日たけぞうの一周忌法要をしてきました。
悲しいとか寂しいというよりも、もう1年も経ったのかという感覚でした。
3姉妹はいつも賑やかで、ご縁があって今こころに来てくれている子達のおかげで毎日充実していてあっという間だったのかもしれません。
今もたけぞうは飼い主の事を「ちゃんとやってるか?ん?」という顔で見てくれていることでしょう。たけぞうが安心できるようにもう少ししっかりせねばと思います。

霊園に咲いていたお花

お別れ

こころを始めてすぐの頃からお世話をさせてもらっていたグレートデンのしきぶちゃんが先日虹の橋を渡りました。
最初の頃はしきぶちゃんは老犬ではなく、同居犬としてお世話をしていました。
同居犬の高齢の子たちが順番に虹の橋を渡り、しきぶちゃんもついに皆の所へ行ってしまいました。
元気だった頃はこちらに来ると姉妹のお姉ちゃんのように面倒を見てくれたしきぶちゃん。
ここ一年は心臓病を患い、投薬や通院と頑張っている姿を見てきました。
付き合いが長い事、この一年は毎日お世話に入っていた事もあってスタッフ一同しきぶちゃんが旅立った事で心にぽっかりと穴が開いたようです。

たくさんの思い出をありがとう。こころに来てくれてありがとう。

予防シーズン到来

まだ肌寒い日もありますが、春が来ましたね。
春といえばワンちゃん達にとっては予防の季節。3姉妹も病院が混みあう前にと先日狂犬病予防接種とフィラリア検査を済ませてきました。

待合室ではピーピー鼻を鳴らしながらもお座り伏せの指示を素直に聞くメイ、よくわかっていないボーっとしたライ、地震ですか?というくらい震えているセイ(^^;
以前は他の犬を見かけると向かっていこうとしたり吠えてしまうことが多かった姉妹ですが、成長しているんだなと思いました。
とは言えまだまだ目標までの道のりは長いので、一緒にお勉強頑張ります。

5周年

皆様のおかげで間もなくシニアドッグケアホームこころ開業5周年となります。
無理せず身の丈に合った範囲で、アットホームを心がけてやって参りました。

これからもシニアドッグケアホームこころがワンちゃん猫ちゃんにとってもう一つの自宅と思える場所になるようにスタッフ一同精一杯お世話させて頂きます。

これからもよろしくお願いいたします。

もしもの時

先日改めて考えさせられる出来事がありました。

飼い主である方が突然重大な病気が見つかり、自分自身の先が不透明になったと同時に飼っているワンちゃんの今後も考えなくてはいけなくなり、こちらにご連絡が来ました。
ワンちゃんは介護が必要な子で普段はお一人でお世話をしている事、ご家族も高齢でワンちゃんの介護を全て任せるのは現実的でない事をお話しされていました。
結果としては飼い主様は通院治療となり、ご自身でワンちゃんのお世話をすることとなりましたが、今回お話しさせて頂いてこれは他人事ではなく明日は我が身だと思いました。

動物を飼育する時に自分の年齢や収入などを考えて飼育するのは当然ですが、突然の病気や事故が起きた際に今自分の元にいる子達をどうするのかまでしっかり考えている方は少ないのではないでしょうか。
日本はまだまだペットは「所有物」扱いの国。飼い主自身がしっかり対策を取っておかないと周りは何もしてくれません。身近にいる家族に頼んである等自分に何かあった時に動いてくれる誰かを自分で決めてどうして欲しいかお願いしておかないといけません。
病気の宣告ならばまだ少しは時間的余裕がありますが、事故など突然起きる事もあるので、やはり飼い始める時から自分が元気なうちから考えておかないといけないと思います。

一人暮らしのお年寄りが動物を飼っていたが突然入院してしまった、突然亡くなってしまったという話は決して少なくありません。若い方でも病気や事故に合わない保証はありません。
そういった時のためのシェルターや一時預かりなどを公的な立場の方に作って頂けたら安心できるのにと思います。
もちろん飼い主自身が責任をもって飼育することが前提ですが。

いざという時自分自身はどう行動するべきか、ものすごく考えさせられる出来事でした。

明けましておめでとうございます

2022年もよろしくお願い致します。

2021年

早いもので今年も残りわずかとなりました。
少し早めにご近所様に日頃のご迷惑(鳴き声)のお詫びとご挨拶に行ってきました。

2020年に引き続きコロナに振り回された1年だったなと思います。
旅行の計画を立てているのでというようなお問い合わせは増えましたが、いざ日程が近づくと感染者数が増加して中止にするというご連絡もありました。
来年もコロナ前の様な日常は難しいのかなと感じております。

そんなわけで新規ご利用の方は少ない一年でしたが、今年も以前ご利用してくださった皆様には温かいお言葉を頂いたりと良いご縁に支えられているなと強く感じました。
来年の春には5周年を迎えます。
今までのご縁もこれからの出会いも大切にしていこうという思いと共に頑張っていきたいです。

皆様良き新年をお迎えください。

介護の正解

ワンちゃん猫ちゃんの介護をしている方、身近に悩みを相談したり困った時に助けてくれる人がいますか?

当事業所にはサービスご利用を目的としたご連絡ばかりではなく、突然介護が必要になって右も左もわからないという方や、自分なりに介護をやっているがこれで正しいのかわからないというご相談も来ます。
お伝え出来る限りのことはさせて頂きますが、介護の内容はその子その子によって全く違いますし、私自身は介護に正解は無いと思っています。
アドバイスする際も「教科書的にはこう」「理想的はこう」という言い方になってしまいます。
例えば床ずれ軽減もしくは予防の為に体位交換は何回したらいいのかという質問であれば
教科書的には2~3時間起きだが仕事で留守にするならばできなくても仕方が無いし、よく眠っているのを起こしてまで寝返りさせる必要はないと思うし、逆に起きているならば1時間でも体位交換してあげて良いと思う
という答えになります。人の介護や育児でもそうだと思いますが、教科書にぴったり当てはまるような状況になることの方が少ないです。

介護する側の都合もあります。大型犬の子は特に床ずれができやすいのでこまめに体位交換するのが理想ですが、大型犬の子だからこそこまめに体位交換することは困難です。体位交換の際に背中を軸にして足の向きを反対にするように体位交換すると内臓に負担がかかるので抱き上げて向きを変えるのが理想です。なので私共でもラブラドールの子を体位交換しようとすると2人がかりになります。でも一人で介護されている方、ご家族がいない時間がある方はどうしても一人で体位交換しなければなりません。物理的に抱き上げられないくらい大きな子であれば無理ですし、介護する側が腰を痛めたりしてお世話ができなくなっては元も子もありません。体位交換しないというわけにはいかないのであまり良い言い方ではありませんが背中を軸にした体位交換でも仕方が無いという判断をするしかありません。

体位交換だけでも状況によって何がベストになるのか変わってきます。
それを一人で考えて行動することは精神的にも負担だと思います。
介護の事を病院で相談してもいいのかなと思う方もいらっしゃるようですが、かかりつけの病院があればご相談してみるのも良いと思います。
もちろん私共もできる範囲でお答えしますので、一人で抱えて悩まずご相談ください。

命の重さ

先日長野県で悪質なブリーダーが逮捕されたという事件。
知り合いの保護活動をしている方が動物の救助に参加した際に、皆ずっと暗い中で育てられていたので救助に行った際に外の光が部屋に入って皆とても眩しそうに眼をしょぼしょぼさせていたと聞いてとても胸が苦しくなりました。
そこにいた子たちの事を考えると、種類は違えど動物を扱う仕事をしている人間として思う事がたくさんありました。

いまだ動物は物扱いの日本。
何とか外国に追いつこうとしているのか少しずつですが法律も変わってきています。
最近だと、ブリーダー業やホテル業等動物を預かったり飼育したりする際に1頭当たりに必要な飼育スペースが広く設定されました。
多少寝床が狭くても時間ごとにドッグラン等で自由にさせたり工夫して動物の事を考えてやっている方々もいるのですが、そういった方々の中には事業を縮小したり辞めたりする方もいるようです。
この法律の改正により悪質な業者の一部は減るかと思いますが、結局チェック機能がしっかり働かないと悪質な業者はかいくぐって生き残るのだろうなと思ってしまいます。正直者が馬鹿を見るような制度にはなってほしくないです。(私がこの様な事を言える身分ではございませんが、沢山の方々に助けられ現在がある私だからこそ、確信できる事もあります)

先日総選挙がありましたが、子供の事・老後の事等当たり前ですが人間の事はどの政党も取り上げていましたが、動物の事を何とかしようという話は耳にしませんでした(全部のマニフェストを熟読したわけでは無いので動物の事を含んでいるところもあったのかもしれませんが)
私が死ぬまでにはもう少し動物の命の重みを考えられる国になってくれたらいいなと思います。

宣言解除

緊急事態宣言が明けて1週間。
お問い合わせが急に増えてきて皆様活動的になってきているなと実感しています。
もちろん介護の必要なワンちゃんにコロナウイルスの流行は関係ないのですが、人間が出かけるからという理由でのお問い合わせが今月に入ってから増えました。
ですが契約に至るまでにはなっていません。
こちらのつぶやきには何度も書いていますが、契約にあたっての書類の重要性・他人に預ける覚悟のご説明をすると皆様預ける事を躊躇われます。
ペットホテルの延長線上に当事業所があるとお考えの方にとっては契約書・同意書・動物病院での健康チェックなどとにかく手間が多いことに戸惑われますし、高齢だけど元気だからとお考えの方は「1泊のお預かりでもストレスなど色々重なって体調悪化した子もいる」と実体験のお話しをするとやっぱりやめようかと思われるようです。

「商売」の事だけで言えば、そんなに手間のかかる要求をしなければ、マイナスの印象を与えるような発言をしなければ、もっと契約数は多くなると思います。
ですが大切な命を簡単には預かれません。どんなに気を付けてお世話していても命あるものが亡くなる可能性はゼロになりません。「亡くなっても仕方がない」という気持ちで預けてくれとは言いませんが、人間の都合で他人に命を預けるのだから万が一の時の覚悟を持ってお出かけしてほしいと思います。
動物を預けて出かけることが悪いことだとは思いません。ですが「動物も家族と同じくらい大切」という気持ちを一番に取るなら「動物も一緒に行けるところに行く」「動物の為に家族一人留守番させる」という方法を取った方が後悔しないのではないかと思いますし、冠婚葬祭など動物同伴が困難であったり親族全員不在になってしまうのであれば「他人に預ける覚悟」を持って「面倒でも預けるにあたって必要な手続きを踏む」という行動を動物の為にしてあげてほしいと思うのです。

これから外出が増えると思います。老犬だけではなく、コロナ禍でペットを飼い始めた方も多いと思います。
「何を一番大切にするか」を決めて「万が一の事が起きても一番後悔の少ない方法」を選んでください。

何を重要視するか

皆さんが自分のワンちゃんや猫ちゃんが動物病院に受診する時、お世話を他人にお願いする時、相手に求める事の1番は何ですか?
知識がある、経験がある、色々あると思いますが私は「自分の抱えている不安を知ろうとしてくれるかどうか」を1番に求めます。
自分が人間の病院に通う時や子供を連れて病院へ行った時もそうですが、結果と今後の事をマニュアル通りに伝えるだけでこちらが疑問に思っていること不安を抱えていることなど気にも留められずその場が終わってしまうと、例え病気が良くなったとしてもモヤッとした思いが残ります。最近電子カルテでパソコンばっかり見て目も合わないお医者様いませんか・・・?
特に子供や動物は本人が状態を説明できないので親・飼い主であるこちらは常に不安と隣り合わせでいます。
気付いてほしいだなんて傲慢なことは思いませんが、知ろうとする態度があるかないかで随分不安は軽減します。「何か疑問や不安な点はありますか?」と最後に聞いてくれるだけで「私の不安を知ろうとしてくれている」と安心するのです。
私は医師や獣医師の腕が良い悪いは素人ではわからないと考えています。病気が治れば腕が良いのだろうけど、治らなかったから腕が悪いというのは極端すぎると思うので。お医者様は神様じゃないですから。
それに私は病気が例えすぐに治らなくても親身に話を聞いてくれて、自分も理解できるように説明してもらえたなら納得できます。例えそのお医者様に治してもらえず転院する事になっても腕が悪いと直結することはないです。

もちろん知識や経験はあった方が良いに決まっています。それは大切なことです。
ただ経験も知識も豊富だとは言えない私ですが、飼い主様の話をちゃんと聞き、今何を求められているのか、何を不安に思っているのかを知ることはできます。
その不安を全て解決することはできないかもしれませんが、なるべく不安が解消されるように努めることが私の使命だと思っています。

歩み寄り

ニュースで近所の人間が鳴き声がうるさいという理由で外飼いのワンちゃんに暴力をふるったというのを見ました。
世の中には動物が好きな人もいれば嫌いな人もいて、好きな人にとっては仕方ないと思える鳴き声も嫌いな人にとっては苦痛なんだろうと思います。
でもしかし、文句があればまず飼い主に注意すればいいのにそれもせずリードで繋がれている犬を攻撃するなんて弱い者いじめと一緒です。
この先暴力を受けたワンちゃんが人に怯えながら生きていくのかもしれないと思うと胸が苦しくなります。

動物を飼っていてもいなくても、住宅密集地で生活するうえで騒音問題はつきものだと思います。
周りに「うるさい」と平気で怒鳴る人は自分は一切音を立てずに生活しているつもりなのでしょうか。話し声が大きい、足音がうるさい、テレビの音が外まで聞こえる、小さな音でも気になる人には気になるのだから自分は絶対周りに迷惑をかけていないなんて言い切れる方がおかしいのではないかと思います。
指摘するなら穏やかに指摘し、指摘された方は精一杯改善に努める、それがお互いなるべく気持ちよく過ごすための一歩ではないでしょうか。

はっきり言って我が家はうるさい方です。犬はもちろん人間もうるさい方です。
ですので窓をペアガラスにしたり、顔を合わせる時があれば一言詫びたり、必要に応じて挨拶に行ったりします。幸い近隣の方は心が広く今のところ苦情を言われたことが無くありがたい限りです。
全く何の不満もないというのがベストですが、お互いが許容できる範囲で認め合えればご近所問題というのはずいぶん減るのになと思います。

動物を飼っている人は飼っていない人にとって動物の存在(鳴き声やにおい)は苦痛になる可能性があるということを常に頭に置いておかないといけないし、動物を飼っていない人は動物の存在は鬱陶しいものかもしれないけど飼っている人にとっては家族と同じ存在だということを知ってほしい。そんなことを考えさせられたニュースでした。

感染対策

相変わらず新型コロナウイルスに振り回される毎日
愛知県も感染者数が一気に増え、現在こころでは見学を一時中止しています。

中々取れないワクチン予約にヤキモキし、先日ワクチン接種1回目が済みやれやれやっと1歩前進か・・・なんて思っていた矢先にお問い合わせのお電話がありました。
内容の確認をする前に言われた言葉は「お宅のスタッフさんはワクチン接種済んでいますか?」
私も他の常勤スタッフもやっと1回目を接種したところでしたので、まだ済んでいない旨伝えると「じゃあ見送ります」とおっしゃられました。

ホームページのトップには現在見学休止していること、スタッフの接種は9月中に完了することを載せているのでおそらくホームページをご覧になれない方からのお問合せだったのだろうと思いましたが、今回はっきりとワクチン接種について質問され「これからはワクチン接種してるしてないで動きが変わるのか」と思い知らされました。
よくニュースでワクチン接種証明書があればとか、いやいや事情があって打てない人はどうすればいいんだとかいう話は見ていますが、まさにこれかと。

私自身やっと1回目を接種できたところで、私より若い世代のスタッフは予約も取れないのが現実。打ちたくても打てないのです。
しかしながら接種が済んだ方にしてみれば接種していない人間と接触するのは不安でしょうし、幸い常勤スタッフは接種することが決まっているので少しでも安心して利用して頂けたらと思いつつ、
ワクチン接種しても感染することはあるし、自分が重症化しなくても周りに感染させ重症化させてしまうかもしれないことを忘れず、ワクチン接種完了後もしっかり感染対策をしなくてはと思います。

ありがたいこと

ありがたいことにこころを利用したことがない方から亡くなった愛犬が使っていた物を寄付したいとご連絡頂く事があります。
思い出の詰まった品をお譲り頂ける事に感謝しかありません。
最近そういったご連絡がちょくちょくあり、「あぁ、犬も高齢化社会なんだなぁ」と思います。

頂いたお品はありがたく使用させて頂くのですが、中にはサイズ的に使用が難しかったり期限が近いけれど現状それを使用する子がいなかったりすることがあります。
そういった時には知り合いの保護施設にお譲りすることがあります(お譲り頂く際にその旨お伝えするようにしています)
頂いたものを他所へ回すなんてと思われるかもしれませんが、使用せず埃を被ってしまったり期限が過ぎて使用できなくなったりするなら必要とされている所へ行った方が良いと思っております。
色々な思いはありますが、保護団体の方々は今まさに困っている動物を保護する為に動いていらっしゃいます。それは私共ではできないことです。
1匹でも多くの命を救いたい
それは動物病院で勤務していた時からずっと持っている気持ちです。そして保護団体の皆さんもその気持ちで日々活動されていることと思います。
お譲り頂く方にも色々な気持ちがあると思いますが、動物の為にという考えの元ですので何卒ご理解頂けたらと思います。

たけぞう印の看板車

こころの看板車の後ろには屋号と故たけぞう代表のイラスト(かなり可愛くしてある)がプリントしてあります。
後部座席に大型犬の子が乗っている時は後続車の運転手さんがギョッとしていたり、買い物に乗っていくとまじまじと車を見ている方がいらっしゃいます。

中には声をかけて下さる方もいらっしゃいます。
多くはワンちゃんを飼育している方で、自分の子のお話をしてくださる方もいます。
その時に何か病気を患っていたり不安を抱えていらっしゃる方に色々相談されることがあるのですが、その時にはっきりとお答えできない事が大変申し訳ないと思っています。

私共は病気の知識は一般の飼い主様より多くありますが、あくまで病院内で働いて患畜の状態を獣医師と共有し獣医師の指導の下動きます。
会ったことのないワンちゃんの情報を飼い主様から口頭でお聞きしただけの状態ではっきりと飼い主様の不安を解消できるようなお答えはできません。
全てではありませんがお話を聞いていて経験上頭の中では「これかな」「あれかな」と思うところはありますが、あやふやな情報をお伝えするわけにもいきませんのでいつも何っていう解決策などはお伝えせずにお話は終わってしまいます。

決して冷たくあしらっているわけでは無く、お答えしてはいけない、お答えできる立場ではないと思うご相談にはお答えしないようにしています。
話しかけられること自体を迷惑と思っているわけではありませんので、もしどこかで「見かけたから話しかけたけど愛想が無かった」なんて言ってる方がいたら仕方がない事なのだとご説明頂けると幸いです。

必要書類

海外では訴訟社会で訴えられないように商品の注意書きがべらぼうに多いなんて話はずいぶん昔からありますが、日本でも何かと注意書きが多かったり契約時には何枚も誓約書や同意書にサインをすることが増えましたね。
相手を信用して口約束していたことが時代と共に書面に残さなくてはいけなくなったのでしょうか。

他人事のように書き始めましたが当ホームでも契約時には何枚も書類が必要になります。契約書はもちろん、高齢なワンちゃんを預かるが故に同意書も何枚かあります。
命を預かることは責任重大です。預かってから問題が起きた時に「知らなかった」「聞いてなかった」では済まされません。ですから鬱陶しいくらいお話しを聞き、億劫になるほどご署名を頂きます。
書面に関しては飼い主様に今一度「他人に命を預ける覚悟」を持って頂くという理由もあります。

よくお聞きするのが「元気なのになぜ受診して診断書までもらってこないといけないのか」「たかが1日2日なのにそんなに用意しなくてはいけないのか」というような言葉です。
気持ちはわかりますが、基本的に当ホームに来る子は「事情があってホテルで預けられない子」です。ホテルで預かってもらえない=「元気ですね、はいはい」と預かっていい子ではありません。
実際にお預かりして2日目に体調不良を起こして動物病院へ受診した子もいます。飼い主さんはもちろん体調が落ち着いているので預けに来ているので寝耳に水だったと思います。

むやみやたらと書類を請求しているのではなくて、実体験として起きたことに基づいてお願いをしています。
面倒な思いをして用意したけどめちゃくちゃ元気に過ごしていて必要なかったな。「なーんだ」となることがほとんどです。
でも「なーんだ」ではなく「良かった」と思って頂きたいです。
元気に帰ることが当たり前ではない年齢のワンちゃんが来るところなのです。

人間のお子さんを他人に預けて泊りで出かけることは皆さんほぼしませんよね。
預けるなら身内、預けられないなら出かけるのをやめる選択肢を取ると思います。
「動物と人間は違う」と言われればそれまでですが、私共は他人のお子様を預かるのとおなじくらいの覚悟を持ち、それだけの責任があると思ってお預かりしています。
ですから飼い主である皆様にも「他人に預ける責任」を持っていただきたいと考えています。

国家資格

あと数年で動物看護士(師)が国家資格になります。
民間の資格が点在していたのが何年か前に統一され、ついに国家資格になるというのは私共にとっても明るいニュースです。
海外ではずっと以前から国家資格です。やっと日本もここまで来たかという感じです。

ですが、この資格当然ですが病院で働く動物看護士(師)が必要とするものです。
国家資格になるとできる主な事「採血」「採尿」「投薬」と記載されていました。
動物を介護するにあたって必要なことは「投薬」くらいでしょうか・・・。でも飼い主は当然のように薬をもらって自宅で投薬するわけなので薬の内容によるのでしょうか。
投薬のために1日何回も通院するなんて非常識なことは起きないと思うので、これも「飼い主様の代理」で行うなら必要ないですかね・・・。

と、考えると今の私にとってこの国家資格の必要性って何?と思ってしまいます。
国家資格なので易々と合格するはずありません。合格しようと思うなら仕事を二の次にして勉強しないといけない→休業して今から学校に入りなおす→卒業までに3年かかる→ストレートに卒業&合格したとしてそのころには60歳目前→そこからの業務再開・・・ *学校にいかなくても、定められた課程をクリアできれば、受験資格はいただける様です。

意味が分かりません。

国家資格になると聞いた時にはチャンスがあるならチャレンジしたいと考えていましたが、メリットが見当たらない。しいて言うなら「見栄?」「身分証になる?」
この先動物病院で働く事なんて無い、目の前にやるべき仕事がある私にとっては無縁のものだと思えます。

最近は「元動物病院で勤務をしていた人間」として今の仕事を細々とでも続けられればいい。そんな風に思っています。

*この資格のあり方に対して不満があるというより、もっと早くこうなっていたらなとか、まだ若い現役の動物看護士(師)の方々やこれから学校に行く・卒業する方々を羨ましいと思うおばさんのつぶやきと思ってください。

お願いだからやめて

梅雨が明けて本格的に暑くなってきましたね。
お預かりしているワンちゃんも宮古姉妹も24時間空調完備の空間でのんびり過ごしています。
お散歩は早朝と陽が落ちてから。

・・・なんですが、
宮古姉妹はお日様の下が大好き!
例え真夏の正午でも、隙あらばベランダへ出ていこうとします。
スタッフが洗濯をしにベランダに出ようとすれば待ってましたと言わんばかりに飛び出し、鍵をかけていないと器用に自分で窓を開けて出ていきます。
暑いからすぐ戻るだろうなんて思っていると「はぁ~落ち着く~」とでも言わんばかりに寝そべっています。
「やめて!死ぬよ!戻って!!」と声をかけるとしぶしぶ戻ってきます。
生後5か月ほどで宮古から名古屋に来たので故郷の事などほとんど覚えていないだろうと思うのですが、血でしょうか、「暑いの大好き!」で飼い主をハラハラさせる困ったさん達です。
「名古屋の暑さは宮古と違うんだよ!」なんて言ってもわからないでしょうね・・・。

こう暑くては中々ドッグランにも行けず、動き足りない姉妹達を見かねて先日スタッフが日が暮れてからドッグランに連れていってくれました。
梅雨明けしたばかりでこんなこと言うのもおかしいですが、早く涼しくなってほしいと既に思っています(>_<)

若いって素晴らしい

年々自分の衰えを痛感する今日この頃

この仕事を始めてからも「スキルアップのために何かに挑戦したい」と思うことは色々とありますが、時間、体力、経済面、全てにおいてままならない。何かを取れば何かが回らなくなる。そもそも自分のためだけに使える時間を確保することができない。
そのくせ何か記憶するには若い人の何倍も時間がかかる。
何をどうすればいいのかわからない。

年を重ねてから大学に行ったり、夢を叶える方はいらっしゃるわけで、こんな事言っても言い訳にしかならないのはわかっているんです。
でも自分はできないというのが現実。

若い頃スーパーのレジでもたもたしているおばさまにイライラしていたあの頃の自分に言ってやりたい。
「自分もそうなるぞ!!」
と・・・。
この年になると「若い」というのはそれだけで武器だったなと思います。
やればできるとか、努力が足りないとか、確かにそうかもしれないけど、加齢には勝てない。
どんなにやる気があっても、他人から見てまだまだ大丈夫だってなんて言われても、衰えには敵わない。

毎日がバタバタと過ぎていく中で、のんびり過ごす高齢のワンちゃん達に「年だもん、ゆっくり過ごしたいよねぇ」なんて話しかける時間はとても穏やか。
チャレンジしたいことは多々あるけれど、今も大切にしなきゃね。

ペット高騰??

新聞で「ペット高騰」という記事を見ました。
動物愛護法が改正され、一般の飼育やブリーダー・ショップに飼育数の規制がかかるようになりました。
ブリーダーが繁殖数を減らさなくてはいけない=ペットの価格が高騰するという話。
コロナ禍においてペットを迎える人が多く、ペットを求める人がいても高額なので買えない、客離れしてしまうという文面を見て
この話は誰目線なのか、何を言いたいのかと思いました。

動物愛護法が改正されたのは動物の為に改正されたのです。
その改正も海外の先進国からすればまだまだ甘いもの。所詮日本の法律でペットは所有物なんです。
その改正で人間が不利益を被るというなら、今まで動物一つ一つの命に向き合って来なかったからではないかと思います。ちゃんと一つ一つの命を大事にしようと思えばそもそもそんなたくさんの数の動物を少ない人数で狭い敷地で飼育することなどできません。

改正されても人間一人当たり「犬は15匹、猫は25匹」飼育してもOKなんです。
私は一人でそんな数の動物をちゃんと面倒見れません。そもそも一日中動物の面倒を見て、それに伴う金銭面も工面するなんて不可能です。
利益が出るように動物を扱おうと思えば自然と悪質と言われる類になるものではないかと思います。
しかし、買う人がいれば売る人はいなくなりません。
子犬・子猫がいい、この種類(血統)の子がいいという気持ち。
うちの主人もたけぞうをペットショップで買ってきました。ペットショップで血統書の犬を迎え飼っていた人間が何を言うかと思われても仕方ないと思います。

でも、たけぞうを見送り、保護犬姉妹を迎えた今だからこそ思います。
なぜ動物を迎えたいのか、亡くなるまで面倒を見れるのか、金銭的には、ちゃんと考えてから行動に移してほしいです。
迎えた小さなその子が亡くなるまでにかかる金額はその子を迎える時にかかる金額より大きいはずです。

あと、動物が飼いたいと思う気持ちの中に「自分が不幸な命を救える」という気持ちを持てるなら保護施設に行って動物を迎えてほしいです。
ペットショップで迎える事が悪いとかいうつもりはありませんが、ペットショップで何十万という価格を支払って動物を迎える人もいれば、もう飼えないからという理由だけで手放す人もいれば、今日もどこかで寂しく人の手によって最期を迎える動物もいる。
今の動物の現実を知ってから飼育することを決断してほしいと思います。

日常

たけぞうが虹の橋を渡り、何だか胸がぽっかりとしたまま過ごしていましたが
少し前向きに動こうと思い、一度自分の目で見てみたいと思っていた保護犬姉妹の故郷宮古島へ行こうと考えていました。
(たけぞうは咬み犬だったため他所へ預ける事も家族に面倒をみてもらうこともできず、晩年は介護も加わって家を空けることはずっとありませんでした)

 

そんな矢先に新型コロナウイルス急増。まん延防止措置?え?また緊急事態宣言出る可能性が?

ということで、私の野望叶わず・・・
どんなに気を付けていても感染するときは感染しますし、万が一自分が感染したら家族以外にも多大に迷惑がかかるので、見送りました(:_;)

他の家族はというと、宮古姉妹はわかっているのかいないのか、たけぞうの遺骨の前で佇んでみたり、もう空っぽのたけぞうのサークルをじっと見つめてみたりしています。
主人は少し前まで「もう短頭種は辛いから飼わない」なんて言っていましたが、どこぞのペットショップにブルドッグが売っていたと聞いて早速検索していましたから、だいぶ立ち直ってきているようです。
ところで今生体の価格って高いのですね。
たけぞうを迎えた時よりはるかに高値でしたし、他のワンちゃん猫ちゃんも一時期より高く感じました。
気軽に買えないようになっているのは良いと思いますが、高いからか「分割支払い可」になっていて「物じゃないのに…」と違和感を覚えました。生き物ですから迎えた翌日に病気になったりする可能性もあるし、飼ってみたけどやっぱ何か違ったみたいに手放す人が出てしまうのでは?とか色々考えました。
ペットショップさんも色々考えて対策はしているのでしょうけど、一度飼育すると決めたら生涯面倒をみるという覚悟がもてる仕組みが何かあればいいのになぁと思いました。

お別れ

2021年3月29日たけぞうが虹の橋を渡りました。

大型犬は長患いせず旅立ってしまう事が多い中、食べられなくなってもしばらく一緒にいてくれました。
亡くなる前の数日は苦しいのかずっと辛そうに鳴いていたので、思わず「そんなに頑張らなくてもいいんだよ、向こうには*先住犬がいてくれるからね」と話しかけていました。
本当によく頑張ったと思います。

長い間一緒にいてくれてありがとう、代表役お疲れさまでした。
向こうで元気に走り回ってね。

      姉妹が代わる代わる傍にいてくれました             *名前をいいましたが、見て下さってる方の
 ワンちゃんネコちゃんと同じお名前だと複雑な    お気持ちになられては と思い「先住犬」と表記しました。                                  

動物の飼育について

何度も危機を乗り越えてここまで来たたけぞう代表ですが、とうとうお迎えが近づいてきているように思います。お水は何とか飲めていますが食べ物を一切受け付けなくなりました。液体のご飯も受け付けず、でも水は自ら飲むし、排泄はトイレでしようという意識があるらしく鳴いてトイレに連れて行ってと教えてくれます。
余命宣告(いつ窒息死してもおかしくない)を受けてから半年ちょっと。よく頑張ってくれていると思います。

振り返ればここまで大変なことがたくさんありました。
まず飼い主がしつけに失敗し飼い主にも容赦なく噛みつく、その為よそに預ける・家族以外の人がお世話するという手段が取れないので外出もままならず。病気もそれなりに経験し手術もし金銭的負担は半端なく、介護が必要となった今では樽型体形な上に重い(小柄に見えますがブルドッグは大型犬です)ため体位交換も飲水排泄の介助も一苦労です。
それでもやっぱり一緒に過ごした時間はかけがえのないものですし、飼い始めた以上精一杯のことをするのが飼い主の責務だとここまでやってきました。

以前にもつぶやきでお話したことがありますが、動物を飼育するにはある程度お世話する人間の時間的金銭的余裕がないと悲しい結末(飼育放棄など)を迎える可能性があります。
金銭的余裕があっても家族がいないもしくは家族が動物のお世話をしてくれないということが起きると看護や介護が必要になった時に無理がでてくることもあります。
動物を飼育する前にその子が亡くなるまでの間に起こりうることを考え、自分が飼い主になって最期までその子と向き合えるかよく考えてから飼育を決めて頂きたいと強く思います。

災害時のペット同行避難

先日知人からペット同行避難についての話を聞き、そういえば改めて確認していなかったなと思い役場に行く用事のついでにこの地域のペット同行避難について尋ねてみると「特に定められたペット同行可能な避難場所はない」と言われ驚きました。

東日本大震災が起きたことでペット同行避難について取り上げられたり、議論されたり、動物病院などでも同行避難についてのパンフレットが置いてあるのを目にしていたので、何カ所かは定められているのだろうと思ったらまさかのゼロ。
この辺りが田舎なのはわかっていますが、もう少し考えて頂きたいなと思いました。

こころではワンちゃんと過ごすお部屋が2階であり浸水する可能性が低いこと、発電機の用意があること、何より体の不自由なワンちゃんを移動させること、不特定多数の人がいる環境に連れていくことが負担・ストレスにつながることが懸念されるので、基本的には避難所への移動はせず自宅待機としています。
災害が起きないのが一番いいんですけどね。
地震大国日本。皆様もお住いの地域のペット同行避難場所を一度確認してみてはいかがでしょうか。

 

迷子のアムロ君

先日こころの近隣の方が迷子のワンちゃんを保護したけど自宅に連れて帰ったら先住犬がやきもちをやいて自宅に入れてあげられないとやって来られました。
ウロウロしているところをトラックにひかれそうだったので慌てて保護したそうです。
首輪と胴輪が付いているけど名札は無し。ひとまずこころで預かることに。

パッと見ると「子犬?」と思うくらい小さい柴犬さんなのですが、よくよく見ると何か違う気がする・・・。お口を見ると永久歯で歯石もついていたので「豆柴か~!」とスタッフと納得しました。
その日は雪の予報でとにかく寒くて、雪が降る前に保護してもらえて良かったねとサークルを用意し、ご飯をあげるとすごい勢いで食べてくれて一安心。それなりに汚れているし、よく見ると痩せ気味、いつから迷子なんだろうと思いました。
さてどこから迷子犬についての問い合わせをしようかと思っていたところ、スタッフが長年の勘からか「首輪と胴輪取ってみますね」と外したら胴輪の裏に連絡先が書かれていました。
すぐ電話をかけると飼い主さんが出られて泣いて喜んでいらっしゃいました。聞くと2週間以上迷子だったそうで、最初に迷子になった場所は保護された場所からかなり離れていました。アムロ君はブリーダーのところで繁殖から外され、静岡から今の飼い主様の所に来て日が浅かったそうで、帰巣本能があまり働かなかったのかもしれません。

すぐに飼い主さんが迎えに来られ、良かった良かったと私達も一安心しました。
後日改めてご挨拶にお越しくださり、雪が降りだす前に保護してもらえたこと、保護した方の近隣にこころがあってすぐにアムロ君の居場所を用意してもらえたこと、運命を感じずにいられませんとおっしゃっていました。アムロ君もすっかり元気になったようで本当に良かった。
離れ離れになった家族が再会するお手伝いができたことは本当にうれしく思います。
アムロ君これからはお父さんお母さんとずっと一緒だね(^^)

飼い主様と直接保護した近隣の方の名前は伏せております

3周年

シニアドッグケアホームこころはこの度3周年を迎えました。
今まで関わってくださった皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。
まだまだ至らないところもあるかと存じますが、この先も大切な家族を安心して預けて頂ける場所であるようスタッフ一同一層努力して参ります。

本当は2020年4月で3周年を迎えたのですが、当時は新型コロナウイルスでお祝いをするような状況ではなかったのでこのタイミングでの発表とさせて頂きました。

手術

こころの常連さんのシャイアン君が手術を受けました。

手術といっても抜歯と口腔内腫瘍の組織検査ですが、全身麻酔です。
飼い主様から手術しようと思おうと聞いた時には正直「えっ!?」と思いました。シャイアン君は今年9歳になります。超大型犬のグレートデンの平均寿命は7歳と言われています。
9歳は高齢も高齢。
たけぞうに麻酔がかけられなかったこともあって、手術がどうのというより高齢のシャイアン君の麻酔のリスクが心配でした。
でもお口が痛くてここ数か月で徐々にご飯を食べる量が少なくなって痩せてきたシャイアン君を間近で見ている飼い主様は、やれるだけのことをしてやりたいと決断されました。手術の前に病院へ預ける時はこのままお別れになるかもしれないと覚悟したそうです。

幸い無事に麻酔からも覚醒し、日に日にご飯も食べれるようになってきました。
本当に良かった。
ただいま絶好調のたけぞうと「ごはん!ごはーん!!」とスタッフに要求しています(^^)
*この内容は飼い主様に了承を得て掲載させて頂いております。

師走

早いもので今年ももうすぐ終わりですね。
今年は新型コロナウイルスの影響でショートステイのご利用は少なかったですが、こころに初めて老犬ホームで来てくれたワンちゃんもいて、良い出会いがたくさんありました。

こころを初めて3年が経ちます。
色んなワンちゃん飼い主様と出会い、日々勉強させて頂いております。
動物病院で勤めていたころは病気で来た動物が元気になってもしくは旅立って、飼い主様と病院を去っていくのを見ているという繰り返しでしたが、
こころを始めてからは一つの命に飼い主様と一緒に最期のお別れの時まで向き合うという大変貴重な経験をさせて頂いていると感じています。

ワンちゃんが亡くなってからもこころを気にかけて頂き、私共の仕事の大変さに共感してくださったり、皆様に支えられてここまで来られたと思っております。
動物の介護の大変さはまだ世の中に浸透していません。
お仕事をしながら家庭を守りながら動物の介護を行うことの大変さ、他人にそれを理解してもらえないという精神的な負担。
今まさに動物の介護をなさっている方の周りにも理解してくれたり助けてくれたりする人が傍にいてくれたらと思います。
そして私共も介護をしている飼い主様の助けになれる存在であるようこれからも務めていきます。

ブルドッグって痴呆になるの??

「もういつ亡くなってもおかしくない」と獣医師に診断されて早2か月

たけぞう代表頑張って生きております。

この2か月の間に何回か窒息しそうになり、そのたびに「ついにお迎えか・・・」と何度覚悟したことか。
そんな飼い主の気持ちなどつゆ知らず、最近のたけぞう代表は「飯!」「トイレ!」「飯!」「寝る!」「飯!」「トイレ!」と、本能のままに生きております。
「おじいちゃんさっきご飯食べたでしょ!」「何ずっと鳴いてるの!」みたいなやりとりが毎日何回も。
ブルドッグって痴呆になるのかなぁとスタッフと話していて、そもそも痴呆になるほど長生きするブルドッグってどのくらいいるのだろうと思い調べたところ、
ギネスにはブルドッグの最高年齢が載っていないが、17歳のブルドッグがいるらしいという話がでてきました。
その飼い主さんに「痴呆の症状ありますか?」って聞いてみたいなぁなんて思いながら、そんなことを考えさせてくれるぐらい長生きしてくれてありがたいことだとしみじみ感じています。

余談ですが
他人が(飼い主も)触れない危険な犬として生きてきたたけぞう代表ですが、最近トイレやご飯をスタッフに介助されても怒らなくなりました。
「何か違うけど、そんなことより飯(トイレ)」なのでしょうか。
苦節14年、やっと他人にお世話してもらえるようになりました(^-^;

犬を飼育してない方の対応

たけぞう代表も宮古三姉妹もどちらかといえば「しつけがなっていない」とは自分でもわかっていますが、第三者の対応でモヤっとすることがあります。

先日散歩の途中でお子様連れの方とすれ違う時、子供さんが「わんちゃん!」と言ってくれたのですが、お母さんが「変な模様のワンちゃんだね」と子供さんに説明しているのを聞いて「変って・・・」と思ってしまいました。
確かに琉球犬なので見かけない模様の犬だと思いますが、変ではない。この子達はこういう模様なんです。「珍しい」とか、せめて「変わった模様」とか言ってほしかった。
その子供さんにとって宮古三姉妹の模様は「変=おかしい」となってしまうのが悲しかったです。

もうずいぶん前の事ですが、たけぞう代表がまだバリバリ現役で散歩に行っていた頃、お孫さんと一緒のお婆ちゃんとお会いした時、お孫さんがたけぞう代表に向かって走ってきました。お婆ちゃんは「危ないから行っちゃダメ!!」と叫び、お孫さんは止まりました。
また別の日、違うお孫さん連れのお婆ちゃんとお会いした時、同じくお孫さんがたけぞう代表に向かって走ってきました。お婆ちゃんは「ワンちゃんがびっくりしちゃうから突然走っていっちゃダメだよ」と言い、お孫さんは止まりました。
どちらも結果は同じです、でも違います。
一方の子は「犬(たけぞう)は危ないから近寄っちゃダメ」もう一方の子は「犬がびっくりするから突然走って近寄るのはダメ」と認識したのではないでしょうか。そこには子供に考えさせる時間があるかないかの違いがあって、それはとても大きいことだと一保護者として(当時私の子供の中に未成年者がいました)思いました。

犬の飼い主として子供が走って寄ってきてもびっくりしない、攻撃しない犬にしつけるのが犬の飼い主の責任なのかもしれませんが、犬の散歩とすれ違った時の対応など犬の飼育者ではない立場の方も犬との接し方についてもう少し考えてもらえたらいいなと思った出来事でした。

留守番わんちゃん

先日お買い物に出た際、駐輪場で自転車の前かごに入って買い物中であろう飼い主を待っているダックスさんを見かけました。
目の前を通る人に吠えまくっていて、その度に自転車はガタガタ揺れています。
ワンちゃん自身は自転車の前かごに居ることに慣れているのだろうし、飼い主さんも少しの時間だしウチの子なら平気だと思っているのでしょうが、
「自転車が倒れたら骨折しちゃうんじゃ」「めっちゃ吠えてるけど誰か手を出して噛みついたらどうするつもりなんだろう」と、とても心配になりました。
そのワンちゃんは無事に飼い主さんと帰りましたが、色々と危ないなぁと思いました。

皆さんはこういった場合その飼い主さんに注意できますか?
今でもたまに真夏の炎天下お散歩している飼い主さんを見て「ううーん」と思いますが、中々直接注意できません。
例えば自分がドッグトレーナーで、ドッグトレーナーとして指導している飼い主さんに向けてだったりしたら注意できますが、道端で会った知らない人に注意するのは中々難しいと思います。
子育て経験のある女性だと想像つきやすいかと思いますが、自分の子育てを見ず知らずの赤の他人に注意される事ってとても心が痛いことです。ですがそれが子供の通っている幼稚園や保育園の先生からの注意だとすんなり受け入れられたりするものなのです。
犬のしつけや育て方もそれに近いものがあるのではないかと思って、中々見ず知らずの方に注意できずにいます。
ですから親しくしている方が「ちょっと危ないんじゃないかな?」って思う行動をペットと取っていたら声をかけてあげてほしいなと思う今日この頃です。

犬のしつけに関して

一時はお別れを覚悟するくらい命の危機に面したたけぞう代表でしたが、ステロイドの効果かよく食べ、よく飲み、自力でトイレまで歩き排泄するくらい復活しました。

こうなって感じたことは、ここまで弱っても他人に触ってもらえない犬というのは可哀想ではないかということです。
よく私はたけぞう代表のことを紹介する時に「憎まれっ子世にはばかる」という言葉を使いますが、子犬の時こそ愛嬌のある犬でしたがその後気に入らなければ噛みつくといった典型的しつけのなっていない犬になりました。(悪いのは飼い主です)
今でこそ来客者に吠えるという事はなくなりましたが、ほんの1、2年前は部屋に入ってきたら吠える、眼が合えば怒る、調子が良ければ向かっていく(噛みつきにいく)、病院に入院すれば手に負えないので早めに退院するよう言われ、飼い主として情けない・恥ずかしいのはもちろん、こんなにも人間社会で生きにくい性格にしてしまったたけぞう代表に申し訳なく思っています。

今回ここまで弱っても、たけぞう代表のお世話は家族しかできません。
どんなに弱っても突然歯をむいてくる危険があるからです、飼い主である自分が一番よくわかっています。ウチの犬のお世話でスタッフが怪我を負うなんてあってはならないことなので、触らなくていいとスタッフには話してあります。
ですから私が用事で外出している間にたけぞう代表がご飯を欲しがっても、トイレに行きたがってもスタッフは触る事ができません。たけぞう代表に我慢してもらうしかないのです。(もちろん長時間の外出ではないですが)

たけぞう代表が家に来たばかりの子犬の頃、かかりつけ医に「成犬になったら女性では力で勝てなくなる。今のうちにしっかりと上下関係を構築しないと手に負えなくなる」と言われ、何とか自分が上に立てるようにとしつけを頑張っていましたが、家族としつけの方針が食い違い、結果たけぞう代表の中で「群れの頂点は自分」となりました。
しつけというのは一貫性がないと完成しません。例えば叱るときに「ダメ」というのか「いけない」というのか、人間にとって些細な違いでも犬は混乱するそうです。
これから犬を迎えようとしている方、つい最近子犬がお家に来た方、是非家族で犬のしつけについてしっかり話し合い、全員で協力して大切な家族が人間社会でストレスなく過ごせるように育ててほしいと思います。

*これまでお預りさせて頂いたワンちゃんと問題を起こした事は、ありません。
仲良くしてくれたワンちゃんが多いです。

飼い主として

数か月前に誤嚥性肺炎を起こしてから調子の悪いたけぞう代表。
先日あまりに苦しそうな様子が続いているのでかかりつけ病院に連れて行ったところ、短頭種症候群を疑うという事で二次診療を行う病院を紹介され受診しました。

診断としては「短頭種症候群の最終段階」ということでした。
短頭種症候群というのはすごく簡単に説明すると、短頭種であるがゆえの様々な要因により起きる呼吸困難です。(気になる方は検索すると詳しく説明されています)
治療としては外科手術を行って呼吸しやすくしてあげるのが望ましいのですが、なにせ14歳、そう簡単にはいきませんでした。

たけぞうを診てくださった先生は主人に、
このまま何もしないと苦しい状況は続き、呼吸困難で亡くなる可能性がある。呼吸困難で亡くなるというのは窒息死するということ。どんな病気でも苦しむが、呼吸困難で亡くなるというのは本当に苦しむ。だったら麻酔のリスクは高い(通常の麻酔のリスクの確率は1000頭に対して2~3頭くらいですが、短頭種&高齢のたけぞうはその20~30倍麻酔のリスクが高いそうです)が手術を行い、例え手術後に目覚めなくても呼吸困難で亡くなるよりは苦しくないと思う。
と話し、主人も呼吸困難で苦しんで苦しんで死を迎えるよりも、やれるだけのことをして例えそのまま起きてこなくても苦しまずに眠ったまま亡くなる方がいいと思うと決断し、週明けに手術をお願いする連絡をする心の準備をしていました。

結果たけぞうは手術を受けません。 

正確に言うと受ける事ができませんでした。

最初に診てくださった先生より上の立場の先生が「麻酔のリスクが高すぎる」と判断されました。
自分も動物医療に携わった人間なので、獣医師が「リスクが高すぎる」と判断するという事は「麻酔をかける=死」くらい危険なことなのだろうと思いました。
もうできることは酸素濃度の高い場所で安静にしてなるべく苦しくないようにして看ることぐらいです。安楽死という言葉も頭の片隅にはありますが、現状少量とはいえ自ら食べたり飲んだりし、排泄もトイレでするくらいなので、その選択は今の私にはできません。
窒息死という言葉はずっと頭から離れないし、先の事を考えると落ち込みますが、この犬種を飼育することを決めた段階で覚悟するべきことだったかもしれないとも思います。

余談ですが、今回の件を古い知人に話したところ、「その歳の子に手術をさせるなんて人間のエゴじゃないのか」「自分だったら安楽死を選択してあげる方がいいと思う」と言われ、自分なりに悩んで出した結果だったけどそんな風に受け取られるのだなとショックを受けました。
ペットの最期は飼い主の考え方(倫理観)で180度変わります。
「良い」「悪い」は他人に決められることではありません。
改めてそういったことは何か思っても口にする、まして本人に意見するのは絶対にいけないことだなと痛感しました。

保護するということ

先日、子猫を保護したがどうしたらよいかというお電話がありました。
こころで預かってもらえないかとも言われましたが現状難しいこと、できるなら「保護した責任」を果たしてほしいとお伝えしました。
保護した日は必要な物を買いそろえたり、動物病院を受診したり、子猫は生後3週間で3時間おきのミルクに排泄の補助も必要でとても大変だったことと思います。
翌日、様子を尋ねたところ「家族に協力してもらって何とかお世話している。今はこの子が里親さんの元へ行けるように育てることが自分達の責任だと思っています。」とおっしゃっていました。

たまに「保護したけど自分では飼育できない、誰か何とかして」という内容の話をお聞きしますが、「保護する」その瞬間から保護した人間に責任は発生していると思います。
救える命を救うこと自体は素晴らしいです。ですがその場だけしのいでもその命は救ったことにはなりません。
保護したからにはその子が良い里親さんの元へ行くまで自分がお世話する、里親さんが見つからなかったら自分で飼う。そのぐらの覚悟をもって保護してほしいです。

コロナの影響

コロナウイルス感染者数がまた増えてきていますね。
このコロナ騒動でペットを飼う人が増えているという話を耳にして、「いいことだ」と思う方もいらっしゃるでしょうが、動物に関わる仕事に就いている人間としては手放しでは喜べません。

もちろん、一つでも多くの命が救われるならそれに越したことはないと思います。
でも、飼育経験のない人が「寂しいから」という理由で飼い始めて果たして最期まで面倒をみれるのだろうかと思ってしまいます。

「子供が欲しがったから誕生日プレゼントで」「ペットショップで一目ぼれして」「テレビでみてこの犬種が飼いたいと思ったから」
動物病院で勤務している時も様々な理由で動物を飼い始めて連れてこられます。
もちろんどんな理由で飼い始めたにしても最期までしっかり面倒を見られる方がほとんどです。
ですが悲しいかなたまに「思ってたのと違った」「こんなに手がかかる(お金がかかる)と思わなかった」などと飼育を後悔している方もいらっしゃいました。

下にある<飼い主の責任>でも触れましたが、動物を飼育し始める時にはそれなりの覚悟と知識を持ってから飼育してほしいと思うのです。
これはたけぞう代表のしつけに失敗した私だからこそ思うことでもあります。(失敗というとたけぞう代表がダメな子の様ですが、ダメなのは飼い主です)

もしお知り合いで何かの勢いで動物を飼おうとしている方が居たらいま一度立ち止まって考えてみるようにアドバイスして頂けると「こんなはずじゃなかった」なんて人間も動物も悲しい思いをすることはなくなるかもしれません。

エンゼルケア

先日姉妹が通っているサロンのトリマーさんに「エンゼルケアについて詳しいですか?」と尋ねられました。サロンにおみえになるワンコさん達も高齢犬が多くなってきたとのことでした
「エンゼルケア」わかりやすく端的に言うなら「死後処置」

亡くなった後に綺麗な姿で見送ってあげるために行う処置です。

こころで亡くなった子にはもちろん行っています。
特に難しい処置ではないのですが、知らない方が例えばインターネットで調べて文字だけ見て行うのはわかりにくいかもしれません。

お力になれるかわかりませんが、エンゼルケアについて何かお困りのことがあればお尋ね頂ければと思います。

尾張旭市方面のお方で、サロンをお探しの飼い犬様には優しいオーナートリマーさんがいる   サロンをご紹介させていただきます。

飼い主の責任

この仕事を始めてから「家族が動物の介護を協力してくれない」というお話をたまにお聞きします。
子供の様だった存在があっという間に自分を追い越して介護が必要になっている現実が受け止めきれないのか、はたまた動物の飼育そのものに最初から覚悟が足りなかったのかはわかりませんが、可愛がることしかしない、排泄の処理など汚いお世話は一切しない、夜鳴き・徘徊など痴呆の症状を目にする耳にすると露骨に嫌な顔をする。
この様な家族の非協力的な態度は介護を担っている人間にとって肉体的にも精神的にも大きな負担となり、追い詰められていきます。

動物を飼う事の覚悟というのは、責任とか義務とか一言で表現できるものではなく、
飼育する側の愛情・時間・お金、持っているもの全てその子の幸せのために、その子が亡くなる日までかけてあげる事だと思っています。
でも動物を飼い始める際に、その子が病気になった時の事、老いてからの事を考えて飼う方は少ないです。
亡くなるまで病気一つせず長生きして介護も必要なく眠るように旅立ってくれたらそれが一番ですが、そうそうありません。その子その子によりますが、場合によっては人間の子供を成人するまで育てるくらいの時間とお金が必要になることもあります。

「動物を飼うのにそんなおおげさな」と思う方もいらっしゃると思いますが、いち飼い主としてそのくらいの覚悟が必要だと思っていますし、動物に関わる仕事をしている立場としてそのくらいの覚悟をもって飼育してほしいと思っています。
これから動物を飼おうと思っていらっしゃる方はその子を最期まで幸せにしてあげられる環境を用意できるのか、それが維持できるのか、家族の理解協力を得られるのか、いま一度考えて頂けたらと思います。

高齢犬の飼育

たけぞう代表、高齢ということもあり最近次から次へと体調を崩し、一時はお別れも覚悟しましたが持ち前の生命力で何とか復活してくれました(すっかり元気というわけではありませんが・・・)

体調を崩し、こまめに通院していたある日、病院の先生からアレルギー検査の提案をされました。
たけぞう代表は若いころから皮膚疾患を繰り返しており、若い頃にアレルギー検査を勧められたこともありますが、治療費だけでも毎月何万もかかり、「アレルギーかもしれないから検査」その検査に何万もかかることに躊躇っているうちに皮膚疾患が改善し、検査はせず。また皮膚疾患がでたらその都度治療を繰り返し、13歳の現在も外耳炎(耳道も皮膚の一部と考えます)や顎の皮膚の発疹と付き合っておりました。

最初は躊躇しました。
この歳でアレルギー検査・・・と。
しかし、「歳だから仕方がない」と諦められるより、何かできることがあると教えてくれることがありがたい。という主人の言葉でアレルギー検査を行うことになりました。

結果、たけぞう代表<牛肉羊肉アレルギー><牛乳アレルギー>食物以外のところでは、  <ニホンスギ>もでした。
長年食べ続けてきたご飯は羊肉ベースです。大好きパンも・・・(製造過程で乳製品が入ってますよね おまけにこれまで、ミルクパンやスナックパンが大好きでした)
ずっと体に合わないご飯やおやつを与え続けていたのかとショックでした。
そして、もっと若い時にアレルギー検査をしてあげていたら、もっと若い頃に食事の変更をしてあげていればと後悔しかありません。

今回の事で、高齢だからといって諦めるのではなく何かできることがあればやってあげることが大きな結果をもたらすことがあるという事を学びました。
高齢だからと諦めず検査を勧めてくれた先生にも感謝しております。

保護犬モコちゃん

2020年1月某日、姉妹の実家である宮古島SAVE THE ANIMALSの中原さんから連絡を受けました。「先日施設まで見学に来られた名古屋の方が保護犬を引き取りたいとおっしゃっているので環境調査に協力して頂けませんか?」
保護活動の経験もある信頼できる方にも同行してもらい、環境調査に行きました。
その後正式にモコちゃんが引き取られたと報告を受けました。

私達が調査に行って1ヶ月も経たない2月の頭に中原さんから連絡がありました
「モコを引き取った方がモコを返したいと言ってきた」
理由を聞くと、「同居している息子夫婦に赤ちゃんができた。お嫁さんが赤ちゃんがいる環境に犬がいるのは嫌だと思っているようなので、モコを宮古島にお返しします。お金は払うので一日でも早く引き取りに来てほしい」と言ってきたと。

私も人の親なので赤ちゃんが大切なのは重々承知です。ですが完全に人間の都合です。身勝手です。
環境調査に伺った際に「ご自宅が留守になることはありますか?」「冠婚葬祭、旅行、ご自分でお世話ができない場合の預け先はありますか?」と聞きました。
答えは「自分達以外に息子夫婦や娘もいるので留守になることはほぼない。近くに親戚がいるのでいざという時のお世話はお願いできる」でした。
確かに「赤ちゃんができた場合は?」なんて聞いていません。相手はいい大人ですし、そんなことくらい予想できるできているだろうと思ったのと、赤ちゃんが欲しくてもできない方もいらっしゃるので初対面の人間が聞くには軽率だと思いましたので。

仮にも自分達で決めて引き取って、短い期間でも一緒にいたモコちゃんを「1日でも早く引き取りに来てほしい」なんていう方のもとにモコちゃんを置いておくことはできません。私達も環境調査に行った際にそういう人間だと見抜けなかった申し訳なさもありました。すぐにモコちゃんを引き取りに行きました。

モコちゃんの次の行き先が決まるまでこころでお預りすることにしました。
1度ならず2度も人間に裏切られた子です。このままうちの子になってもいいと思っていました。
ですが中原さんは私達以上に自分を責めていました。モコちゃんがこころに来て1ヶ月ほど経った頃「相手の本質を見抜けなかった自分のせいでモコに辛い思いをさせて申し訳ない。モコは自分の手で最期まで面倒をみます。」と。
モコちゃんは名古屋に来て2か月も経たないうちに宮古島に帰りました。

保護犬はペットショップにいる子達と違い、1度人間に裏切られた経験のある子達です。
そういういきさつの保護犬を引き取るということは、生涯その子を幸せにする覚悟のある人間なのだと思っていました。
でも違いました。私達も見抜けなかった。モコちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
宮古島から飛行機で名古屋に連れてこられ、どんなに不安だったか、慣れたころに物の様に手放されて・・・
唯一の救いは、引き取った方がいらなくなったからと保健所に持ち込まずに宮古島に返すと言ってきたこと。
これからは宮古島で何の不安もなく過ごしてほしいです。
そして、今回の様な人には二度と動物を飼ってほしくないです。

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